先日、姪っ子とどすこいしていたところ、急に「ポパイが見たいのー」と言い出しました。
新しいプリキュアのプリキュアポパイでもいるのかと思ったら、あのパイプを加えたポパイでした。
誰かがDVDを買い与えたらしく、それを見て気に入ったようです。
で、久々にこういうアメリカンなアニメを観て思ったこと。
毎回、設定が変わっていくアニメ
ポパイ、バッグスバニー、トムとジェリー、昔のミッキーなど、ディズニーやワーナー系ってまとめると、何となく「ああいう系のアニメね」とイメージが伝わりやすいですかね。
こういうアニメって最近はないんでしょうか?
「こういう」を説明すると口説くなるんですが、以下、こんな感じ。
ミッキーやポパイも、ベースとしての設定はあっても、話ごとに役回りが変わっていって、特定の設定がありません。
なので、「今回のお話はの舞台18世紀のフランスで、ポパイは名探偵です」とか、「次の話ではミッキーは宇宙飛行士です」みたいなこともあります。
実際に姪っ子が見ていたポパイでは、上の探偵という設定の他に、ポパイは「神話に出てくるヘラクレス役」だったり、「アラビアで40人の盗賊を倒す水兵」だったりします。
まあ元々ポパイは水兵なので、設定的には変わってませんが。
ポパイの敵役はいつもブルートですが、彼も泥棒だったり金持ちだったりと設定は毎回変わっていきます。
ミッキーも話によって魔法使いになっていたり、バッグスバニーも学生だったりもします(適当に書いてるので、完璧に一致する話は無いかもしれません)。
というクドイ説明ですが、ご理解いただけたでしょうか。
で、こういうアニメが結構好きなんですが、最近はこういうのってあるんでしょうか?
あくまでキャラクターは共通、世界観や設定も同じ中で展開していく、「普通」のアニメばかりのような気がします。
ベタも面白いし、今見ても斬新な発想も
この手のアニメが好きな理由のもう1つが、発想が本当に自由ですよね。
今でこそよくある、「地面が無いことに気がついてから崖から落ちる→地面に自分の形に穴が開く」なんてパターンも、最初は面白かったですし今も結構好きです。
他に「あるある」で言えば、壁にぶつかったり上から潰されたらペラッペラになるという描写も、この頃からあったような気がします。
空気を吹き込まれたら元に戻ったりね。
そういう定番シーンに加えて、ポパイでも以下のようなシーンがありました。
(アニメを観てないと伝わりにくいのですが…)
1)変な電話がかかってくる(もちろん黒電話)
2)追跡のために電話の線を辿っていく
3)そのまま電話線~電線の上を何事もなく歩いていく
4)依頼者の元へ辿り着く
とか。
1)ホウレンソウでパワーアップ
2)エッフェル塔で悪人にパンチ
3)そのままケイマン諸島まで吹っ飛んでいく悪人
4)ポパイが走って追いついて、更にパンチ
5)何発か各国でパンチでリフティングしていき、最終的にアルカトラズ刑務所に着地
とか。
1)砂漠を進むためにラクダに乗る
2)ラクダのコブの上半分がパカっと開いて、ガソリンを注入
3)ラクダが超スピードアップ
とか。
こういう発想って、脳がぶっ飛んでないと出てこないと思うんですよね。
まあゲラゲラ笑うようなものではないのですが、面白い事考えるなあと感心します。
ダイナマイトとピストルと
この手のがあまり放送されないのは、もちろんブームなどもありますが、火薬の匂いが強すぎるからという気もしました。
例えばロードランナーとワイリーコヨーテは、爆発ネタは毎回のようにありますし、ポパイもピストルは割と出てきます。
向こうは子供向け作品に対する規制が厳しいと聞いていますので、もしかしたらそういうのも影響したのかも?
ポパイに限っては、ばっちりパイプをキメてますからね。タバコ系も駄目そうな気がします。
普遍なのかもしれない
今回一緒に観たポパイは字幕だったのですが、漢字の読めない姪っ子もいろんな描写でけらけらと笑っていました。
動きのある発想の豊かなアニメは、言葉がなくても楽しめるんみたいですね。
自分で買ってまで観たいかと言われるとそこまででもないのが今のところですが、この手のアニメは今観てもけっこう楽しめました。
またこういう作品ができないかなとも思いますが、今のピクサーみたいな高画質でやられても面白くないのかもしれませんね。
でも「ふなっちょ&けろ」はピクサーでのアニメ化をお待ちしています。
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